コミュニティ活動

自衛隊からコンサルティングファームへの転職メンター相談 Vol.1

転職 キャリア面談

メンターと相談者プロフィールと相談背景

プロフィール

相談者:現職幹部自衛官(Aさん)
メンター:元自衛官大手コンサルティング会社勤務(Bさん)

相談背景

相談者Aさんは幹部自衛官として勤務中ですが、IT系を大学時に専攻しており、よりその分野を専門として仕事を変えて、セキュリティ関係のITコンサルタントをしたいと考えています。実際希望するコンサル企業に勤めているOB自衛官がいることから今回直接のキャリア面談を実施しました。

相談内容

①Bさんの仕事内容を知りたい
②自衛隊から転職した後、仕事をする上で大変だと感じたこと
③所属するコンサル企業でのキャリアパス
④Bさんの場合の転職の際の留意点、注意点
⑤自衛隊在職中に転職のために行った活動
⑥自衛隊在職中にやっておいた方が良いと思われること

Bさんのお仕事内容

コンサルタント職種でも企業等のビジネス側のストラテジー、企業戦略を担当しています。例えば、SDGs(2030年までに解決する必要がある社会課題)を起点とした新規事業創出/組織形成の提案/推進等を行っています。

第二新卒で転職したことから、私は入社後、コンサルタントとして必要とされるスキル/マインドセット等について、一から教育を受けました。コンサル企業の中でも、いわゆる「Up or Out」の姿勢を取るのではなく、仕事を丁寧に教えるというスタンスを取っている企業のため、入社後は会議の議事録を取る、検索エンジンを使ってリサーチをしたり等、下積みの中で育成を受けた後に、現在はコンサルタントとして勤務し、企業のアカウントマネジメント等を対応しています。

自衛隊から転職し仕事をする上で大変だと感じたこと

正直あまり無いです。第二新卒に対して、かなり仕事を噛み砕いて教え、教えた後にやらせて育てる、(特に)新卒を大切にする企業文化だったため、ひとつ一つ丁寧に業務を把握して成長できる環境でした。そのため、「大変さ」を特に感じることなく、自衛隊経験しか知識が無い中でも成長できました。

コンサル業界によっては、未だにかなりハードな企業や職種もありますが、弊社は就業時間や業務量もしっかり管理するよう改革を進めているので、成長意欲やひたむきに仕事に取り組む姿勢さえあればそこまで大変とは感じません。


所属コンサル企業でのキャリアパスを教えてください

新卒、第二新卒の場合は、「アナリスト」から職位がスタートします。

アナリストランクの仕事内容は、プロジェクト全体でチームとして取り組む目的があり、その目的アプローチするために、こういうリサーチを行いなさい、というところまでかみ砕いたインストラクションを受けて実施します。

標準的には約1年後に「コンサルタント」という職位になり、この目的だったらこういうアプローチで課題を解決する、とある程度自分で方針を組み立てられるようになる必要があります。

その後、2~3年で「シニアコンサルタント」になり、チームリーダーとしてプロジェクトを推進するようになり、3~4年くらいで「マネジャー」になります。職位の変更によって仕事内容は大きくは変わらないものの、プロジェクトの中での立ち位置や責任が変わっていくイメージです。

自衛隊でいえば、アナリストが幹部候補生、コンサルタントが3尉くらい、シニアコンサルタントが2尉~1尉、マネジャーが3佐というイメージですかね。その後は、マネージャー→シニアマネージャー→パートナーの順で職位が上がっていきます。

昇格の可否は、現在の職位の職責を全う出来ているか、上位の職位の職責を果たすだけのスキルがあるかどうか、日々の業務の中で検証を受けて判断されることになります。

たとえば、アナリスト→コンサルタントでは、目的に対するアプローチ(リサーチ方法等)について、プロジェクトの中で適切に設計を行い、実際にリサーチを行い、作成したアウトプットについて適切にコミュニケーションを取れるか、といった点が検証されます。


Bさんの勤務する企業と同じようなキャリアパスのある企業について

  • 戦略コンサルティング(マッキンゼー、BCG等)
  • 総合コンサルティング(監査法人系(PwC、デロイト、EY、KPMG)アクセンチュア、ベイカレント等)
  • IT系コンサルティング(アビーム、アクセンチュア等)

転職の際の注意点

Aさんがすでに早期の転職を決意しているのであれば、頭が柔らかく、かつ第2新卒としてしっかり育成を受けられるうちに転職する方が良いと思います。

サイバーセキュリティにサービスを絞ったコンサルティング企業のグループ企業も増えてきていますが、自衛隊出身かつ情報工学系ということでサイバーセキュリティ領域は相性はいいものの、スキルや経験がどこまで求められるか・ご自身の経験がそこにミートできるか未知数なところがあるため、サービスを絞った企業にエントリーするよりはその職種がある企業にコンサル職種でエントリーする方が入社の可能性は高まると思います。

また、職務経歴書はAさんは現時点では自衛隊経歴だけでは薄いため、大学で学んだことも含めて、民間企業であればこうした活かし方ができるというように抽象化したうえで記載する方が良いと思います。

民間企業ではリーダーシップやチームワークを求められますので、大学や自衛隊で培った集団行動やそのハンドリング等の強みを推すといいでしょう。

あまりに正直に事実ベースで書いても企業側が自衛隊を知らないため、伝わりづらいことがあります。そのため、企業へ自分を売り込むという視点で具体性や「翻訳」をより意識して書いてみてください。

自衛隊在職中に転職のために行った活動

私は実家が東京にあったこと、景気動向的に転職に失敗することが考えにくかったことから基本的に転職活動は退職後に実施しました。

(私は志望業界をコンサルに絞っており、コンサル業界は当時採用拡大の渦中にありました)在職中には転職活動の申請を正規に提出し、エージェントに連絡するくらいしかしていませんが、手続きは正式に踏むようにしました。

自衛隊在職中にやっておいた方が良いと思われること

コンサル業界を受けるうえで、ということに絞ってご回答いたします。
スキルとして必須、というものは無いため在職中にやらなければならない事項というのは存在しません。強いて言えば英語ですが、私もTOEIC600点代で転職活動をしていたので必須というわけではないです。

転職の準備ということだとコンサル業界の面接で出されがちな「ケース面接」の準備でしょうか。こちらはここで書ききれることではないのでGoogleで調べて頂く必要がありますが、論理的思考力を会話の中で測るテストのようなものとお考え下さい。

民間企業で活躍しているメンターへも直接相談できます。関心ある方は下記より申し込みください。

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